狂犬病は有名なのでご存知の方も多いと思いますが 狂犬病は死亡率100パーセントであり世界では一番怖い病気です。 日本では50年前には撲滅したと云われています。
でも、安心は禁物ですね。狂犬病の予防接種に関しても賛否両論があるようです。 人畜共通感染症ってご存知ですか? そう、人間と動物全てに共通の病気です。 特にこの病気の中でも狂犬病はもっとも危険な感染病です。 そして、さらに怖いのはこの狂犬病は発症するまで感染の有無を診断できない点です。 つまり、感染したら即座にアウトな病気です。 日本の狂犬病予防法と云う法律があり、 生後91日以上のワンちゃんに対して、お住まいの市区町村への登録義務と 予防ワクチン接種が義務づけられていますね。 狂犬病ワクチンは日本では5製品が承認されていて獣医師による健康診断とともに 狂犬病ワクチン接種出来ない条件に該当されない犬は全て予防ワクチン接種をしなければなりません。 狂犬病予防法が制定される1950年以前、日本国内では多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染し死亡していました。 このような状況のなか狂犬病予防法が施行され、犬の登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになり、わずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。 この事例を見ても、犬の登録や予防注射が狂犬病予防にいかに重要な役割を果たすかが理解できます。 現在、日本では、犬などを含めて狂犬病の発生はありません。 しかし狂犬病は、日本の周辺国を含む世界のほとんどの地域で依然として発生しており、日本は常に侵入の脅威に晒されていることから、万一の侵入に備えた対策が重要となっています。 万一狂犬病が国内で発生した場合には、素早くしっかりと発生の拡大とまん延の防止を図ることが非常に重要となります。 そのためには、犬の飼い主一人一人が狂犬病に関して正しい知識を持ち、飼い犬の登録と予防注射を確実に行うことが必要であり、 そうすることによって公衆衛生の向上と公共の福祉の増進に寄与しているということを飼い主の方にはしっかりと自覚していただくことが望まれます。 発生状況 日本、英国、スカンジナビア半島の国々など一部の地域を除いて、全世界に分布しています。 世界の発生状況(WHO、2004年) ●年間の死亡者数推計 55,000人(うち、アジア地域31,000人、アフリカ地域24,000人) ●年間の暴露後ワクチン接種者数推計 1,500万人 <犬の登録と狂犬病予防注射は飼い主の義務> 犬の飼い主には、 (1) 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること (2) 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること (3) 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること が法律により義務付けられています。 狂犬病 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/ 厚生省 https://www.mhlw.go.jp/index.html ※まずは、飼い主様が獣医師に愛犬の健康状態を申告することが、大事です。 狂犬病のワクチン接種出来ない条件ってなんでしょう?
1.ご高齢の犬か明らかな栄養障害 2.ほかの薬剤の導入または移動されて間がない 3.疾病の治療継続中か治療して間がない 4.発熱・下痢・咳や重度の皮膚疾患等の臨床異常を獣医が認めるもの 5.交配後すぐや分娩前後 6.てんかんの様な症状が1年以内にある 7.飼い主の制止も効かないほど極度の興奮状態で沈静化が認められない
などの条件があてはまる場合は獣医師と相談の上で狂犬病ワクチン接種は出来ないそうです。 ワクチン接種後は安静と経過観察が必要ですので一日中ワンちゃんといられる日を選んで 出来るだけ午前中に接種を済ませることが大事だそうです。
ワクチン接種によって、健康な犬でも副作用が出る場合があるようです。 特に過敏な体質の場合は アレルギー反応・アナフラシキー反応・じんましん、虚脱反応 貧血や血圧低下、呼吸困難、 体温低下、震え、ケイレン、尿失禁などの反応があるようです。 一過性の副作用反応の場合は 食慾不振・下痢・嘔吐などが出る場合があります。 副作用をご心配の場合は集合注射を利用せず、かかりつけの動物病院での接種がお勧めです。 取り合えず、ワクチン接種を行うときはかかりつけの動物病院でご相談した方が安心です。 ※ 法律で決まっていても、動物病院の判断でワクチン接種により生命の危険がある場合は 動物病院から「予防注射実施猶予証明書」を発行してもらい、各市区町村へ提出してください。
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